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ザ・バイクマン日記
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2007/023

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いろいろ初挑戦
初挑戦その1

最近ずっと気になっている原付2種のスクーター。
SYMのスクーターは幸いにもうちにお客様がいますので、
触る機会に恵まれていたのですが、
キムコ、これはまだ1回も触ったことがありませんでした。
見比べる上でも是非触ってみたいと思っていたところ、
駆動系の点検ということで、
キムコのグランドディンク125が入庫してきました。

なんと、ヨシムラが入っています。
限定車だそうです。外装ピカピカ!

最初キムコの代理店に持って行ったようですが、
Vベルトを交換しただけで終わり。
症状変らずで当店に流れてきたんですね。
早速リフト(バイクの修理台)に乗せるために、
オートバイを取り回しますと・・・・
リアタイヤからものすごい違和感が・・・・
すぐにメインスタンドを立てて、後輪を手で回してみると、
明らかにミッションにガタが出ています。

リフトに乗せて作業しやすい状態にしてから、
まず、ミッションオイルの状態を見てみます。
ドレンボルトを外してみると、、、
ウゲゲ・・・オイル出ません。。。。

80番のギヤオイルを継ぎ足してみましたが、
あれれ、、、やっぱりオイルが出てきません・・・
吸入口からエアーを吹き込んでみると、
ドレンから「バシュッ!!」とヘドロみたいな
真っ黒のオイルが出てきました。
ドレンホールが詰まっていたんですね。
しかし、
出てきたオイルは私が足し入れた量20ccくらいしかありません。。。
オイルなしで走っていたんですね。
ドレンホールに詰まっていたらしき塊を診てみますと、

なんとアルミの粉でした。
ケースが削れている可能性大です。

点検のためミッション室を開けていきます。
通常国産のスクーターですとプーリーケース側から
ミッションを分解するのですが、
グランドディンクの場合リアタイヤ側から
ミッションケースカバーを取り外すようになっているんですね。
知りませんでした。
作業性は比較的良いと思います。

さて、中身のミッション室は・・・ご覧の通り

ギヤを支えるシャフトの穴が広がって楕円になっています。
ここがギヤが暴れていたんですね。
んで、ギヤを本体はこちら

ホールに刺さる部分が両側見事に削れています。


このギヤが支えられているホールはエンジンケース本体ですから、
エンジンケース交換になり、エンジン全バラです。
中古のヤフオク車で10万(安い!!)で買ったみたいですが、
修理代パーツ代込みで最低でも15万くらいはかかりそうです。
購入した代金を足すと25万。
新車が30万ちょっとで買えます。

エンジンをヤフオクで落として乗せ変えたほうが安そうですが、
あまり市場に出回っていないキムコだけに、
なかなか程度の良いエンジンを単体で見つけるのは難しい・・・

このまま車両を預かってしまうと土日にバイクが入りきらなくなるのは
目に見えていますので、お客様のご自宅に配送か・・・
診断料3500円くらいはもらいたいですし、配送もちょっと遠いので
4000円ほどかかります。7500円の出費。
お金をいただいておいて死亡宣告をしなくてはいけないこの辛さ。

バイクの修理は諦めていただきました。
あまりにかわいそうなので、
このキムコ結局私が3万円で買い取りました。
購入代金から3万円を引いて差額7万です。高い勉強代です。

さて、残ったキムコどうしよう・・・・
バラバラにして、切り売りするか、
このまま業者オークションに出品するか・・・
外装はやたら綺麗ですから、5万くらいで売れるかもしれません。
今日の診断料と足立区まで持っていく手間賃くらいは
出て欲しいものです。
ミッションだめだしなぁ。。。
売れないかもしれません。

アルゴン溶接で肉もりをしても
シャフトの芯出しは目見では無理でしょう。
精度が出ていないとまたシャフトが暴れて1000キロ以内に
同じ運命をたどります。。

うーん、やっぱドナドナですね。
何か修理の良い方法ご存知の方、良案募集中です。
来週の火曜日にはドナドナとなりますのでお早めに!!
中古エンジン持っている人も連絡ください!




えー、
初挑戦その2
フロントフォークの曲がり修正。
少しづつ工具が増えているザ・バイクマンですが、
昨年の年末にダイヤルゲージのセットとV字ブロックを買いました。
長らく工具箱の肥やしになっていたのですが、
ゼルビスのFフォーク曲がり修正でようやく日の目を見ることが出来ました。

引き上げに行ったときからF周りの違和感があり、
「曲がっているかもしれません」と伝えてあったのですが、
やはりインナーチューブが曲がっていました。
インナーチューブを単体にしてみますと、
ダイヤルゲージを使うまでもなく目視でわかるくらい
曲がっていました。
ゲージで図ってみると触れ幅7mm!!!
けっこう曲がっています(泪)

インナーチューブの修正をしてくれるお店が近くにあるのですが、
1本6000円から、しかも2〜3日かかります。
高いです。

木材でインナーチューブをの支えとなる支点を作って
油圧プレスで曲げてみることにしました。

作った台座は4個(全部割れちゃいました)
インナーチューブを傷つけるわけにも行きませんし、消耗品です。
本当は太さに合わせたクランプがあるんでしょうね。
試行錯誤の2時間半。
触れ幅0.02mm!!
ま、これくらいなら走行に問題ないレベルでしょう。
修正代3500円/本(安い?)


一人の整備士が一生のうちに整備できる種類はそれほど多くはありません。
日々の整備の中でやったことのない作業もあります。
毎日が勉強です。

普通勉強しようと思えば、お金を払って学校に行かなければなりません。
こうしてバイク屋をしていく中で勉強させていただけるなんて、
ああ、本当に天職だなぁとつくづく思います。

整備って楽しいですね!

ザ・バイクマン日々勉強です!

では!

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